CMSの概要
CMSとはコンテンツ・マネジメント・システムの略称であり、HTML,CSS などのコードの知識なしでWebページを作成できるシステムです。
HTML,CSS などのコードのスキルがない人々を対象に設計されているので、誰にでも操作できる利点があり、今日では世界中の企業がCMSを導入しています。日本では、2000年代の後半から徐々に「CMS」という言葉を耳にするようになりました。
とりわけ、WordPress, MovableType などが有名でが、当社では、2000年代前半から、当社独自のCMSを開発し、導入してきた実績とノウハウがあります。
当社のCMS開発・導入の背景
日本でまだ「CMS」という言葉が耳慣れない時代から、当社がオリジナルのCMSの開発と導入に努めてきたことにはいくつかの理由があります。
1.かつて、大規模Webサイトの日常の更新には多大な労力を必要としました。それをできるだけ効率化・自動化するところから当社のCMS開発の歴史がはじまっています。新聞社のWebサイトのように大量のページを正確に更新する必要が、インターネットの商業利用の黎明期からあったからです。
2.HTML,CSS は、欧米由来の技術です。彼らの文化や思想が中心となっています。Webサイトで日本語を取り扱うには、CMSでも日本語の文化や思想を取り入れた設計・仕様が必要となります。こうしたことも当社がオリジナルCMSの開発に傾注してきた理由のひとつです。
3.また、本来Webサイトは「メディア」であり、IT分野にくくられて押し込めれてしまうものではありません。これは当社のコンセプトの支柱でもあります。ですから、本来のWebマスター(ウェブサイトの管理者)の仕事は、このメディアの集客力や品質を向上することにあり、決してWebシステムそのものの運用に終始するわけではありません。そのためにも、Webサイトそのものの運用を、CMSによって極限まで軽減し、解放された時間を、Webメディアの集客力や品質向上に振り向けることを意図しています。
企業・官公庁・大学で導入される理由
CMSが積極的に採用されている理由としては、下記が挙げられます。
理由1: 内製化によるコスト削減
日常の更新業務を極力内製化することにより、年間の制作コストを削減するねらいがあります。
理由2: リリースまでのスピード
高度情報社会では、Webでの情報発信はいまや時間との勝負です。情報のリリース(一般公開)までの時間をどれだけ短縮化・自動化できるか、ここに競争力がかかっているといっても過言ではありません。そのためにCMSを活用します。
理由3: 内部統制上の理由
内製化においておいて重要なことは、内部統制のルールに沿った手続きでWebサイトが更新されることです。また、日常の更新記録がログとして後日参照できることも重要です。ここにもCMS活用の利点があげられます。
理由4: 情報保護の理由
Webサイトにリリース(一般公開)される前の原稿データには、機密情報が含まれることがあります。CMSによる内製化の促進は、企業や組織内から、無用な情報やデータが漏えいすることを防ぐことにつながります。ここにもCMSの利点があげられます。
CMSのメリット・デメリット
メリット
なんといっても“自分たちでページの制作から公開まで一貫してできる点”にあります。HTML,CSS などのコードのスキルがない担当者が自社のウェブページを経年変化で乱れさせてしまうよりは、“洗練されたデザインの中で管理していくことのメリットの方が大きい”と、多くの企業では考え、導入が進んでいるものと思われます。
また増え続けるページの効率的な管理(新規公開・改訂・削除)も、すでに人手による管理の範疇を超えており、とくに複数の担当者が同時に編集作業を進めるには、システムによる管理が必須の時代となっています。
さらに、リリース(一般公開)までの時間が、外部への発注にくらべて、圧倒的に短縮できる点もあげられます。
デメリット
初期にプロのデザイナーが制作した「テンプレート」デザインに固定化してしまうため、“自由なデザインにしにくい”というデメリットもあります。CMSの種類によっては、実現できない機能もありますし、他社のサービス(アクセスログ分析サービスや広告測定サービスなど付加サービス)が導入しにくいということもあるかもしれません。
もちろんCMSの種類によっては、テンプレートデザインを編集できるものもありますが、それには、結局 HTML,CSS などのコードのスキルが必要となります。また、一部のCMSでは、同様に、日常の更新の際に HTML,CSS などのコードのスキルがそもそも必要となるものがあります。
企業や組織には人事異動もあります。たまたまある時代に HTML,CSS などのコードのスキルがある人材が配置されても、それが未来永劫続くとは限りません。いつでも、誰でもが管理できる利点、それがCMSの最大の利点であり、それは一部のデメリットを大きく上回るメリットを企業にもたらすでしょう。
先に挙げた「メリット」を最大限活かすためにも、微細な点の自由度を求めるよりも、全体にかかわる大きなメリットに目を向けることが、CMS導入の秘訣といえるでしょう。
当社でのCMSの取り組み
2003年から当社独自のCMSの開発・導入・運用を続けています。“WebStation”という商品です。当社では企業・官公庁・大学などのユーザにおいて、600名以上のCMSアカウント(ユーザ)を発行し、導入しています。
現在では、クラウドサービスとして展開し、国内でも海外でも導入が可能です。
当社のCMS“WebStation”には、以下のような機能が標準で装備されています。必要に応じて、自由にカスタマイズが可能です。
CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)
標準で実装されている機能
1,ニュース・お知らせやイベント情報の登録・編集機能
2,中間ページ(目次ページ・分岐ページ)の登録・編集機能
3,詳細ページ(下層ページ)の登録・編集機能
4,カテゴリーの登録・編集機能
5,CMSのアカウントおよび権限の管理機能
6,トップページのキービジュアル登録・管理機能
7,バナーの登録・管理機能
8,コンテンツの予約配信・予約非公開管理機能
9,ワークフロー管理機能
10,下層ページのローカルメニュー管理機能
11,コンテンツのロールバック機能
12,ユーザログの管理機能
13,その他機能
カスタマイズ機能
1,現状貴社Webサイトのオリジナルデザインの適用。
2,上記標準機能以外の新規機能・仕様のご提案と実装。
3,上記標準機能の機能・仕様の変更のご提案と実装。
4,本CMSサービスは、当社所定のiDCにてクラウドサービスとして提供しております。貴社単独による専用クラウドサーバ(プライベートクラウド環境)をご利用の場合。
※上記カスタマイズに関しては、別途お見積となります。
※本CMSサービスは、当社所定のiDCにてクラウドサービスとして提供しております。本CMSライセンスの販売(ローカル環境へのインストール導入・販売)はいたしておりません。
セキュリティ対策
WebStation では、開発開始から18年以来、深刻なセキュリティトラブルを引き起こしたことがありません。また、最新のテクノロジーはもとより、長年の運用実績から得られた運用のノウハウや経験則が多数活かされています。
*弊社独自のデータセンター(AWS)と、独自の定期セキュリティ点検。
*Linuxサーバの中でも安全性に定評のある“Ubuntu”の採用。
*Webサーバ= “nginx”で、あえてシェア No,1 を回避している。
*IPAなど公的機関のガイドラインを弊社独自にアレンジして、ノウハウ化。
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