ベストプラクティス分析

[ 編集者:シーライヴ株式会社    2015年09月17日    更新 ]

ベストプラクティス分析の必要性

 Webサイトの新規構築、リニューアル、デザイン、機能などにおいて、担当者・Webプロダクションが主観的な判断に陥ることは、しばしばみられることです。あるいは、無意識のうちに陥る場合もあります。

 Webサイト戦略コンサルティングの項でも述べているように、“彼を知り(敵を知り)、己を知らば百戦危うからず”というのが、戦略的Webサイト構築の本質だとすれば、このベストプラクティス分析は、まさにそれを具体的に解決する手段のひとつです。

 “隣の芝生は青い”といいますが、はたして本当に競合他社のWebサイトが優れていて、自社のWebサイトが劣っているのか、主観的な判断に拠らず、論理的な裏づけを与えるために、ベストプラクティス分析を用いることがあります。

約20年・700社以上の分析実績

 Webサイトのデザイン、機能、サービスは、きわめて速いスピードで変化し、進化します。ある時点で、競争優位であっても、一定の時間が経過すると、たちまち評価が一転することもあり得ます。

 また、PC・ノートパソコン・スマートフォン・PDA・ゲーム機など、Webサイトを閲覧する環境(デバイス)も日進月歩です。

 さらに、そのWebサイトが実際に、セールスプロモーション(販売促進)・広報戦略・ブランディング戦略などに貢献しているのか、結果を見極めることも重要です。

 このような背景の中、Webサイトを構築・リニューアルする際、できるだけ個人的な主観(属人的感覚)を排除して、どのような基準をもって検討・判断し、意思決定するのか、それを可能な限り論理的・多角的に支援するメソッド(方法論)のひとつとして、ベストプラクティス分析を活用します。

 シーライヴ株式会社では、約20年・700社以上の分析実績から、適切なベストプラクティス分析を提供します。

ベストプラクティス分析の概要

 ベストプラクティス分析は、自社Webサイトと競合他社Webサイトの広範囲の比較と評価が中心です。この評価では、アナリスト(分析担当者)が、1~5などのポイントをそれぞれの分析項目にきめ細かく付与します。

 そして、その評価分析から、ベンチマーク分析(レーダーチャートが代表例)を実施し、最終的には、自社と他社のWebサイトにおける「強み」「弱み」「長所」「短所」を明らかにします。

 この内容が、Webサイトに新たな戦略と息吹を与えます。できるだけ個人的な主観(属人的感覚)を排除して、このような基準をもって意思決定することにより、経年変化に強く、戦略的ズレを最小化したWebサイトの構築・リニューアルを先導します。

ベストプラクティス分析の実際

[1]今回のWebサイト構築・リニューアルの目標・目的の明確化。
[2]競合他社の洗い出し(比較対象Webサイトの策定)。
[3]比較対象の多種多様な評価項目の立案。[1]による。
[4]アナリスト(分析担当者)による評価・分析。
[5]評価・分析結果のベンチマーク分析(レーダーチャート)。
[6]次期Webサイト構築・リニューアルに向けた基本戦略策定(処方箋)。

分析項目

 ベストプラクティス分析の分析項目は、対象となるWebサイトの構築・リニューアルの目的・基本戦略、ねらいとするターゲット層、Webサイトのコンテンツやサービス内容、業界などにより、最適化されます。

 これは一律の分析項目では、所与の目的を達成できない場合があるからです。このように、常に目的・戦略に照準を合わせたベストプラクティス分析を実施することにより、より精度の高い分析結果を得られるように配慮されています。

分析後の処方箋=改善策の実施計画

 分析が完了しても、所与の目的が達成されたとはいえません。分析は、あくまで問題点・改善点の抽出に過ぎないからです。それらの課題を具体的にどのように解決するか、その処方箋が提示されてはじめて分析した意義が明らかとなります。

 分析結果と、そこから導き出された課題をどのように解決していくのか、その処方箋をもとに、段階的フェーズ、優先度、具体的な解決策のレシピまでを含んで、このベストプラクティス分析ははじめて効果を発揮します。

 このようなロードマップにより、質の高い課題解決策と網羅性を実現し、確実に解決することをフォローします。これにより、Webサイトの構築・リニューアルにおいて、より合理的に目標にアプローチすることが可能となります。